心臓血管外科に適性のある看護師

向上心と体力がある人

心臓血管外科は患者の命に直結する治療を行うため、専門性の高い知識やスキルが必要です。そのため、常にスキルアップをして最適な看護を提供していく努力が求められます。通常業務のほかに研修や勉強会が頻繁に開催されるので、積極的に参加する姿勢とそれらを乗り越える体力が必要です。逆に言えば、ゆとりをもってのんびり働きたいという看護師には向いていないでしょう。

精神的に強い人

心臓血管外科で働く看護師には精神的な強さも求められます。急性期や重症の患者が多く、常に緊張感をもって業務を遂行していく必要があるためです。ナースコールの対応一つをとっても、少し対応が遅れただけで患者の容態に大きく影響します。また、多岐にわたる業務を行うので、各業務を慌てず冷静に実行していく精神力が求められます。

観察力がある人

観察力が高い人は心臓血管外科で働く看護師として適性があります。患者の些細な変化を見逃さないように観察することはどの診療科でも必要ですが、心臓血管外科は特にその比重が大きいです。心臓血管外科においては早期の処置が患者の命を助けることに大きく影響するからです。患者の変化を見逃したがゆえに、そのまま死に至ってしまうことだってあり得ます。そのため、患者の体調の変化を示すサインを見逃さず敏感に反応できる看護師は適性があります。もし観察力に自信がないのであれば、先輩から変化に気付くコツを教えてもらって観察力を鍛えましょう。

素早く行動できる人

迅速に行動に移れる人も、心臓血管外科に向いています。急変した患者に対して素早く適切な処置を行う必要があるからです。普段からテキパキ動くことが得意な看護師は適性があるでしょう。または、普段はのんびりしていても仕事の時には別人のようにパキッと切り替えられる人も適性があります。

コミュニケーションが上手な人

心臓血管外科は専門性の高さからほかの診療科よりも申し送り事項などの伝達事項が多いです。そのため、正確な情報を伝え漏れなく共有するスキルが求められます。その点で考えると、コミュニケーション能力が高い人は向いていると言えます。忙しいなかでも周りのスタッフと適切なコミュニケーションがとれて、それを煩わしく感じない人は心臓血管外科の看護師として適性があります。