心臓血管外科の概要

心臓血管外科で働く看護師の仕事内容や役割を紹介していきます。まず、心臓血管外科に訪れる患者は心臓や血管に異常を抱えており、その疾患の多くが高血圧や糖尿病などの生活習慣病と合併しています。そのため、中高年の男性が多い傾向にあります。具体的な仕事内容としては、術後管理やドレーン管理、手術創のケアなどを行います。患者の体調管理も重要ですが、精神的なケアやご家族への対応も看護師に求められる重要な役割の一つです。

心臓血管外科は循環器科に属します。外科がある一方、当然ながら内科も存在します。外科では手術に関する業務を主に行いますが、内科の場合はそれ以外の治療をサポートします。大きな病院では外科と内科どちらも設けられていますが、クリニックなどの小規模な医療施設では内科だけのケースもあります。内科では患者の生活介助、点滴、内服管理、心電図のチェックなどを行いますが、外科では手術前後の準備や術後の管理も業務範囲となります。

心臓血管外科の職場環境や給与事情をみていきましょう。心臓血管外科は業務範囲が広く患者の容態が急変しやすいので、他の診療科と比べると忙しいでしょう。スケジュールは分刻みで進んでいくので、効率的に業務をこなしていく必要があります。人間関係については円滑な場合が多いです。なぜなら、スムーズにコミュニケーションが取れていないと業務に大きな支障が出るからです。給与は夜勤や残業が多い分、ほかの診療科よりも高いです。